以前、小林先生と高森先生が紹介されていた『南州翁遺訓』を
私も読んでみたい! と意気込んで注文してみたところ、
届いた本は、西郷隆盛の言葉がすべて現代語訳されており、
『文明とは道の普く行はるるを賛称せる言にして、
宮室の荘厳、衣服の美麗、外観の浮華を言うには非ず』
の部分が、
宮室の荘厳、衣服の美麗、外観の浮華を言うには非ず』
の部分が、
『文明って、どういうことか、わかるかい?
それは、道徳心が広く人々にゆきわたり、
それが実践されている国の様子を称えて言う言葉なんだ…』
それは、道徳心が広く人々にゆきわたり、
それが実践されている国の様子を称えて言う言葉なんだ…』
という文にはじまる、ものすごーくかるーい感じになっていた。
しかも原文がまったく載っていないし、
小林先生には、「こういうのは重さが大事なのに!」と笑われるし、
小林先生には、「こういうのは重さが大事なのに!」と笑われるし、
原文が載っている本のレビューを読んでみたら、
「格調の高さがいい!」「原文を味わったという満足感が高い!」
「やはり深みがある!」「人生の叡智を秘めている!」などなど、
人々が西郷の原文を味わっているのがどんどん悔しくなってくるし・・・・
人々が西郷の原文を味わっているのがどんどん悔しくなってくるし・・・・
古書店で買い求めましたよ。
今度は、西郷南州百年記念顕彰会が刊行している原文で、
西郷の遺した和歌や漢詩も掲載されている。ふっふっ。
でも、最初に買った一冊も、決して悪い本ではないですよ。
遺訓ごとに、著者の松浦光修氏による解説エッセイが書かれている
のですが、「公」と「私」の意識についてビシッと何度も語られるし、
攘夷の精神、反米の視点、自虐史観を植えつけられた日本人…etc
日本人が向き合わなければならないことを、西郷の遺訓を通して、
わかりやすく語りかけています。
この、松浦氏版『西郷翁遺訓』、学生が読むにはとてもいい本。
この、松浦氏版『西郷翁遺訓』、学生が読むにはとてもいい本。
シールズ、こういうのを選書に入れなくちゃ。